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精神保健福祉士(PSW)

国家資格である精神保健福祉士の資格の取り方5パターン。社会人でも実務経験を積めば受験資格を得られる!

今回お話しするのは、精神保健福祉士の資格の取り方について。

いろんな道で精神保健福祉士と取得できますので、いったん福祉と関係のない大学を卒業していても問題はありません。あとは学力と、本人のやる気のみ!

このページに訪れる方は、すでに精神保健福祉士という資格の存在を知っていると予想していますので、資格の解説は省きますね。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

精神保健福祉士の資格の取り方は5種類

シンプルにいうと、資格の取り方は4種類あります。

  1. 福祉系の4年制大学を卒業
  2. 福祉系の短大卒業+実務経験
  3. 一般の大学卒業+養成施設
  4. 一般の短大卒業+実務経験+養成施設
  5. 実務経験+養成施設

それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

福祉系の4年制大学を卒業

これは至ってシンプルな方法です。4年制の福祉系の大学へ通い、指定科目もしくは基礎科目を履修します。きちんと単位が取れれば、卒業した時点で精神保健福祉士国家試験の受援資格が手に入ります。

ここで注意することは、卒業時点でもし基礎科目しか履修していない場合は、大学卒業後に短期養成施設などで約6ヶ月以上、大学で学べなかった専門科目を履修する必要があります

もしあなたが高校生でこれから進学先を決めるという方は、一番近道である4年制の大学へ行かれることをお勧めします。

福祉系の短大卒業+実務経験

それでは次に、福祉系の短大卒業の方。短大といっても、2年制や3年制の短大がありますよね。どこに通っても同じですが、その学校でまず指定科目を履修します。

短大を卒業した後ですが、相談援助職としての実務経験が必要になります。

  • 短大3年制卒業:実務経験1年
  • 短大2年制卒業:実務経験2年

相談業務って言われても、全然ぴんと来ない方もいると思うので、下記をご覧ください。

(1) 精神障害者の相談
精神障害者の精神疾患の状態にも配慮しつつ、その円滑な社会復帰に資する各種の情報提供

(2) 精神障害者に対する助言、指導
精神障害者に対して、その精神疾患の状態にも配慮しつつ、その退院後の住居や再就労の場の選択等について、積極的な提案、誘導

(3) 精神障害者に対する日常生活への適応のための必要な訓練
社会復帰の途上にある精神障害者に対し、時間を決めて洗面させる、清掃、洗濯等の習慣をつけさせる、公共交通機関の利用に慣れさせる等の生活技能を身につけるための訓練

(4) 精神障害者に対するその他の援助
精神障害者自身がすることに困難が伴う手続きを代行し、社会復帰を目指す精神障害者を受け入れる側の家族、学校、会社等に精神障害に関する理解を求めるなど、個々の精神障害者のニーズに応じた多様な支援

(5) 援助を行なうための関係者との連絡、調整等

・ケースカンファレンス等の会議への出席

・ケース記録等の関係書類の整理

・職員間の申し送り、連絡、調整

・関係機関との連絡、調整

引用:社会福祉振興・試験センター

上記の業務を年間の5割以上従事することが条件となります。

ちなみに介護助手やヘルパーのような、食事の介助や入浴介助は含まれません。

児童に関する職場で実務経験を積む方で、児童の保護者が精神障害者の場合、保護者の支援も実務経験の対象となります。

相談援助業務(実務経験)|社会福祉振興・試験センター

一般の大学卒業+養成施設

次に福祉系とは関係ない4年制大学を卒業した方の、精神保健福祉士の資格取得ルートです。

ちなみに私はこのルートです。福祉とまったく関係ない体育学部を卒業しました。その後一度社会人を経験して、1年間養成施設に通い、受験資格を得ました。

このように、福祉とまったく関係ない大学を卒業した方でも受験資格を得ることは可能です。そのためには、養成施設と呼ばれる、いわゆる専門学校に通わなければなりません。

養成施設は、日中(昼間)、夜間、通信の3パターンありますので、生活パターンにあった学び方を選ぶことができます。

養成施設に通うには、誰でも通えるというわけではありません。入学試験を受けたり、面接を受けたりしなければいけませんので、しっかりと勉強して挑む必要があります。

都道府県によっては、各県に1ヶ所しかない場合もあります。通学のしやすさや学費などをよく調べて問い合わせましょう。

一般の短大卒業+実務経験+養成施設

このルートはちょっと大変かもしれません。『福祉系の短大卒業』+『一般の大学卒業』を複合したようなルートなんですよね。

というのも、『実務経験1~2年』+『養成施設』に通わなければ受験資格を得ることが出来ません。スムーズにいけば、約5年で受験資格を得ることができますが、数ヵ所実務や学校に通うなどしなければいけないので一番大変なルートかもしれません。

実務経験のことや、養成施設のことはこれまでに説明したことと同じですので割愛させて頂きますね。

実務経験+養成施設

最後に、実務経験のみの方も、養成施設に通えば受験資格を得ることができます。

大学や短大などに行っていない方が、養成施設に通うことに出来る実務経験日数は4年です。

この実務経験は、『福祉系の短大卒業+実務経験』であげた内容のもので問題ありませんので、もし例えばあなたが精神科病院などの、デイケアで勤務をしながら実務経験を4年積めば、養成施設に通うことが可能です。

学費を稼ぎながら実務経験を積むことができるメリットはありますが、資格を取得する前なのでかなり根気強く就活しないと、雇ってもらえない可能性は高いです。

それだけあなたに期待をして、実務経験を積ませてくれる病院はなかなかないとは思いますが、どの機関も、精神保健福祉士の方はみなさん良い方が揃っているので、きちんと自分を売り込めば可能性はぐんと上がります。

まとめ

国家資格ではありますが、その受け皿は広く、どんな方でも取得できる資格となっています。それだけ社会に必要とされている精神保健福祉士、ぜひたくさんの素晴らしい後輩ができていくことを切に願います。

精神保健福祉士を取得するなら4年大学が一番おすすめ。通信制大学でも取得は可能ですので、まずは資料請求をしてみるのもいいかもしれません。

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