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自己啓発

自己愛が強い人の5つの特徴と、その生きづらさについて

ナルシストという言葉を聞いたことがありますか? みんながイメージしてるナルシストってきっと上のような画像を指しますよね。鏡に向かって『俺かっこいい…✨』的な。

じゃあ自己愛っていう言葉はどういう意味か知っていますか?

使い方としては、自己愛(ナルシシズム)が強い人をナルシストというわけなのですね。

自己愛というのは、上のイラストのようなものだけではなく、他にもいろいろな特徴があります。またそれらの特徴が故に、生きづらさを持っていることも事実です。

自己愛が強くなる背景にも様々な理由がありますので、どんな特徴があるのかを見ながら一緒に考えていけたらいいですね。

自己愛とは?

自己愛とは、自分のことを大切にする能力のことをいいます。

この自己愛という力は、人はみんな備わっている力です。決して悪いものではありません。

ですが、この自己愛が強いあまりに、人間関係をうまく築けない人や、社会で上手にやっていけない人たちがたくさんいることはご存知ですか? 今ドキッとした方はいませんか?

それではまず、自己愛が強い人がどんな状態になるのかを見ていきましょう。あくまで一例です、個人差がありますのでご了承くださいね。

1. ひとりで考え、ひとりで行動する

まずはここです。自己愛が強い人は、他人の意見よりも、自分の考えや信念、やり方などを信じているので、誰かに相談することができません

結果何か心配だと思うことがあっても、自分を信じているので周りに意見を求めることはせず、大きなミスに繋がってしまう場合もあります。

仕事をしていく上で大切な報連相ができない人もいるということです。報連相の大切さは『社会人に必要なことは、挨拶と報連相、そして笑顔だと思うたったひとつの理由』でもしっかり書かせていただきましたが、社会人として好まれるタイプではないかもしれません。周りから、ひとりで突っ走ってると思われる場合もあるからです。

結果、ひとりで考えて行動してしまう自己愛の強い方は、周りにどんないいアドバイスを言われたとしても、それを取り入れたり受け入れたりすることができず、最後まで自分の考えを信じていくわけですね。

集団の中に入ると、なかなか馴染めずに孤立してしまう方もいるかもしれませんね。

2. 怒られることを過剰に嫌う

皆さんは怒られることを、どのように感じていますか?

機嫌がころころ変わる人や気分屋にガミガミ言われると、ただ腹が立つだけで終わってしまうでしょうし、キチンと筋の通っている人であればしっかりと受け止めて次に生かす人もいるでしょう。

それが自己愛の強い人の場合。

怒られること、注意されることに誰よりも過剰に反応し、怒られることをとても嫌います

怒られる内容なんて頭に入りません。そんなことよりも、怒られたこと自体に大変なショックを受けます

地球が崩壊するんじゃないかとか、不治の病にかかったとか、そんなレベルの大ショックです(笑) 下手したら1週間くらい寝込むんじゃないかというくらい、落ち込んでしまいます。

自分のことが好きであるために、他人から否定されてしまうと「自分を否定された…」「必要とされていないんだ…」と思ってしまうんですね。

実際言っている側はそんなつもりはないんですが、言われている本人からすると相当なダメージなんです。最悪「仕事辞めます…」などと言い兼ねないくらいです。

3. 褒められることは大好き

褒められることは誰でも嬉しいと思うものです。『誰からも好かれる人、人気者に共通する5つの特徴』にもあるように、褒めることって相手から好かれる、信頼関係を作るための大きなポイントのひとつになっています。

自己愛が強い人となると、典型的な『褒められて伸びるパターン』の人がとても多いです。

褒められた=認められた、ということですからね。それはもう大喜びです。「やっぱり!?」「だよね!」など褒められることを当たり前だと思う方もいますね。

これにより、絶大なパワーを発揮して、たくさんの人に頼られるようになる人もいますが、中には調子に乗ってしまい、逆に周りからウザがられてしまう人もいるので注意が必要ですね。

また、他人が褒められることに過剰に反応する人もいます。

「あの人は褒められているのに自分は褒められていない」「あの人よりも自分は価値がない」と思ってしまうんですね。

4. 他の人よりも自分は優れている、特別だと思っている

知識のある得意なことや、他の人が知らないこと、できないことを得意とする人ってたくさんいると思いますが、自己愛の強い人は、そんな自分を特別だと思っています

アニメや漫画に出てくる主人公的な感じでしょうか。困難なことに出くわしても、「自分ならどうにかできる」「解決できる!」と思っています。

そして誰にも相談せずに突っ走ってしまい、ミスをしてしまう……なんてパターンが多いかもしれません。

中には他人を見下し、バカにしてしまう人もいますね。自分が特別だと思うあまりに、他の人の行動が自分よりも劣っているように見えてしまいます。

5. 謝ることができない

そして悪いことをした時、何かミスをした時に、心からのお詫びの言葉を言うことができません。

「すみませんでした」「ごめんなさい」「申し訳なかった」などの謝罪の言葉です。

人は誰でもミスをします。人間ですので、当たり前ですよね。ですが、自己愛の強い人は自分が失敗したことを認めたくありませんので、謝ることができません

これだけならまだしも、他人のせいにできないかと必死に頭をひねっている場合もあります。

ひとりで「ううん」と唸っているだけならいいのですが、「あの時お前がそう言ったんだろう!」などと声に出して言ってしまったものなら、さぁ大変です。

更に自分のことを信じまくっているので、「自分の責任です」とは死んでも言えません

周りからすると『厄介者』扱いされてしまい兼ねませんね。

自己愛が強くなる理由

みんな生まれ持ってきた自己愛なのに、どうして個人差が出てしまうのか。

ハッキリとした原因は分からないとされていますが、小さい頃から特別扱いをされて育てられたなど、子育ての段階で自己愛が強まると言われていたり、いじめられてきた時期が長く、誰にも相談できず、自分を信じて自分で判断していくしか方法がなかったという人もいると思います。

必ずしもコレだと断言できるものはありませんが、それぞれ過ごしてきた環境によって個人差が出るのだと思います。

自己愛の強い人が思う生きづらさ

そんな自己愛の強さを自覚している人もいれば、無自覚に発揮している人もいるでしょう。心の中では分かっていても、それを認めてしまうのも怖いと思う方もいると思います。

自己愛が強い人とは、認められて、必要とされることを自分の存在意義だと思っている人なので、自分にとってマイナスになるようなことを必死に避けようとします

嫌ですよね。きっと怖いと思います。その辛さを一番よく分かっているのは自分だけ。

知られたくないと思います。自分のそんな弱さを。

だからその弱さを隠そうと必死に振る舞うんですよね。みんなに知られないように、認めてもらえるように、一生懸命になります。

これはほとんどの方が無自覚ではないでしょうか。無自覚というよりは、これを認めてしまうのも、きっと嫌なんだと思います。

ちょっと軽く注意しただけ……でも自己愛の強い人にとっては、大砲やミサイルでも打たれたかのように大ダメージを受けるのです。

そのため不眠や抑うつ状態となり、精神科に相談に行く人だっています。それくらい自分の事を大切に思っていますし、周りの人からも同じように大切にされたいと思っています

まとめ

もし周りに『自己愛強いなぁ』と思われる方がいたら、その人を褒めてあげて下さい。とても力を発揮してくれることでしょう。

周りからするとちょっと扱いずらいと思うかもしれませんが、「よくできたぞ!」と褒めれば、頑張ってくれる人ですので、逆に扱いやすいかもしれませんよ。

そして自分の事を『自己愛強いなぁ』と自覚している方は、これを読んでいる間だけでもそのことを認めてみてください。嫌な気持ちになるかもしれないけど、そう思うことも、あなたにとっては大事なことかもしれません。

自己愛の強い人は強い人なりの生きづらさを抱えながら生きてきたので、思い返してみるときっと、仕事やプライベートでたくさん失敗してきたことかと思います。

「いやいや私は」ではなく、素直に失敗を認めてあげることで、社会でうまくやっていけるようになると思いますよ。応援しています。

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