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病歴・就労状況等申立書を書くにあたり気を付けたい注意点・NG集

障害年金の申請に必要な書類『病歴・就労状況等申立書』の方は捗っていますのでしょうか。

以前私が公開した申立書の書き方に沿って書かれる人が大変増えているようで、とても嬉しく思います。

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今回は私がみなさんの申立書を添削する中で、みんながよくやってしまうことって結構共通していることが分かっています。そこで、少しでも参考になるようにNG集のようなものをまとめてみました。

さっそく解説していきましょう。

申立書を書き過ぎる

まず一番多い内容からいきますね。圧倒的に多いのが、申立書を書き過ぎることです。

当時のつらい状況を分かってほしいがあまり、申立書3枚とか4枚とか書いてしまう方がいます。

はっきり言いましょう。書き過ぎています。申立書は書いても1枚、多くても1枚半~2枚に収めるのがベストです。

以前6~7枚ほど書かれた方がいましたが、双極性障害の方で「手が止まらなかった」と言われていました。それはそれで疾患の特性が出ているのでいいのかもしれませんが、窓口で突き返されてしまうかもしれません。

頑張って文章を作ろうとすると長くなってしまうと思いますが、例えば…

食欲がなく体重が10kg落ちた。人間関係に疲れて、連絡先をすべて削除した。布団から出られず、朝起きるのがとてもつらかった。仕事に行っても吐き気が止まらず、トイレから出られないこともあった。30歳から会社に行けなくなり、33歳まで休職した。休職している間は、誰にも会うことなく、家のことや身の回りのことは一切できなかった。

こんな感じで、箇条書きを並べたような書き方でもOKです。

内容が薄い

逆に内容が薄い方。簡潔に事実だけ書くと読み手にとっては読みやすいかもしれませんが、あなたのしんどさが伝わりにくいかもしれません。

内容が薄いとはこんな文章のことを言います。

仕事に行けず、休職を繰り返した。30歳ころに復職し、部署を変えてもらった。体調によっては薬が飲めないこともあった。

のような感じです。簡潔すぎますので、もっと具体化しましょう。

  • なんで休職したのか。
  • 何を配慮してもらい、どんな部署に異動になったのか。
  • 体調が悪い、とはどんな状態か。

などをあなたの言葉で構いませんので、内容を膨らませてください。

原因・状況を書き過ぎる

こちらも非常にやりがちなことです。具合の悪さがどのように仕事や生活に影響しているか、よりも、そうなった原因や状況をめちゃくちゃ細かく書いてしまう方が多いです。

どういうことかというと、例えば職場の人間関係が原因でうつ病になった方の場合、うつの症状が日常生活に影響をしていることよりも、その職場がどんな人間関係だったのか、自分がこれまでされてきたひどいいじめの内容、どんな人たちが自分をいじめていたのか、などのことばかり書いてしまうということ。

納得のいかない内容や理不尽なこともたくさんあったと思いますので、書きたい気持ちは分かりますが、ここで書くことはそうではなく、精神的な不調がどのような形で表れて、生活に影響をしているかということです。

もし手元の申立書を見直して、原因や当時の状況を書き過ぎていると思ったら減らしてみてください。

  • 人間関係が悪く…
  • 仕事の内容が自分に合っておらず…
  • 相手の意図をくみ取れず…
  • 私のことを分かってもらえず…

などの書き方に変えられそうであれば、変えちゃってください。

受診していない期間の書き方

ここは皆様意識してうまく書こうとされています。事前に私が「こう書いた方がいいよ」とアドバイスをした方は上手に書かれています。

ですが中には、『受診していない』欄であるにも関わらず、3枠使ったりする方がいますが、印象的には良くありません。

特に『受診していない』期間に、実にたくさんの濃い内容があった方なんかは「ここは削りたくない」「ここは残しておきたい」と言われる方が多いです。

逆に立場に置き換えて考えてみてください。審査をするあなたの元に、これから障害年金の申請をしようとしている方が『受診していない』期間のことを3枠書いて持ってきた場合、どう思われますか?

通してあげたいと思う反面、「こんなに受診していない期間があるの?」と思われたり、「これだけのことがあったのに、受診しなくても大丈夫だったんだね」と捉われてしまう場合だってあり得るのです。

申立書のこの部分だけで審査が通らないということは考えにくいですが、できるだけマイナスの印象を与える書き方は避けておきたいところですね。『受診していない』期間は、できるだけ1枠に収めましょう。

まとめ

いかがでしたか? 当てはまることはありましたか?

大変つらい経験をされている方が多いので、そこを知ってほしいという方がとても多いのですが、本当に必要な情報をメインに書くようにしていきましょう!

申立書を書くにあたって、あとは主治医の書く診断書との整合性もちゃんと確認をしておきましょう。

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また書き終えた申立書は誰かに1度目を通して頂くことを勧めています。もしお近くにいないようでしたら、私の方で添削させていただきます。

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