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障害年金の『初診日』は重要。初診日に関する様々な情報をまとめてみた

障害年金の申請にとっても重要となる『初診日』。今回はこの『初診日』についてより詳しい情報をまとめてみました。

実際障害年金を申請する方は、「まさかこんなに初診日が大事になるなんて…」と言われる方がとても多い印象です。それではどれだけ重要なのか、いろいろと見ていきましょう。

※今回は精神科に通院している方向けに情報をまとめています。ぜひ参考にしてください。

初診日から1年6ヶ月

初診から1年6ヶ月。これはこれから障害年金を申請をする方は誰もが聞いたことのある言葉ではないでしょうか。

そもそも障害年金は、初診から1年6ヶ月経過していないと申請できません。障害が固定、つまり継続していないと障害年金は通らないという決まりがあるんですね。

障害年金を申請しようと思ったときに、まず最初にかかった医療機関を記憶を頼りに探します。この初診でかかった医療機関というのは、必ずしも精神科でなければならないというルールはありません

例えば、うつ病の方。最初の症状として不眠が出現するとします。その場合、ダイレクトに精神科にかかる方もいますが、中にはかかりつけの内科や整形外科などで相談される方もいます。その方は、最初に相談した内科や整形外科が初診となります。

また初診から1年6ヶ月経った日のことを障害認定日といいます。

ポイント
  • 初診から1年6ヶ月経っていないと申請できない。
  • 初診の医療機関は、精神科でなくてもOK
  • 初診から1年6ヶ月経った日のことを障害認定日という。

初診日に加入していた年金は?

どこに初診日なのか分かったところで、続いてその初診日に加入していた年金が何なのか思い出してみましょう。何の年金とかいうのは、国民年金なのか厚生年金かということですね。

ちなみに主婦、学生、扶養に入っていた方などは国民年金で、企業で働き健康保険に加入していた方は厚生年金です。これが国民年金か厚生年金かで、今後受給できる年金額などが変わります。

国民(基礎)年金

まず国民(基礎)年金だった場合。年金額は固定です。年額で約98万円ほど貰えます。この金額を、6ヶ月で割った金額が2ヵ月に1度支給されるイメージです。

ですが国民(基礎)年金の場合、等級が1級か2級しかありませんので、もし3級程度に該当するくらいの病状の方は年金が通りません。これが意外とハードルが高く、結局申請ができなかった方もいらっしゃいます。もし初診日に加入していた年金が国民(基礎)年金の場合は、主治医とよく相談しましょうね。

ちなみに申請先はお住まいの区役所の国民年金課になります。

厚生年金

そして厚生年金に加入していた場合。この場合は、上記の国民(基礎)年金で貰える額にプラスして、当時の所得に応じた金額が上乗せされて貰えます。なので単純に、貰える金額は大きくなります。

また等級も1~3級までありますので、3級程度の病状の方も申請をすれば通る可能性が大いに広がることが最大のメリットです。もし3級に該当した場合、貰える金額は最低でも年額で約68万円ほど。これは大きいですよね。

相談先は、最寄りの年金事務所になります。

国民(基礎)年金と厚生年金別で表にしてみましたので、参考にしてみてくださいね。

年金額(年額) 等級 相談先
国民(基礎)年金 約98万円 1・2級 市区役所 国民年金課
厚生年金 約98万円+上乗せ 1~3級 年金事務所

受診状況等証明書

では上記で初診日や相談先が分かったら、まずは相談へ行きます。すると、たくさんもらえる書類の中に、受診状況等証明書という書類があります。

この書類は、初診でかかった医療機関で書いてもらう書類になります。段取りとしまして、まずはその医療機関へ電話し、書けるかどうかを確認してください。例えば、初診の病院にかかったのが10年前となるとカルテが残っていない可能性があるからです。カルテが残せるのは5年間と決まっているので、まずは電話で確認することをお勧めしています。

また医療機関によっては、稀に郵送でのやりとりができないというところもあります。なので引越しの関係で遠方に行かれている方などは、どのようにすればいいのか確認をとる必要がありますね。

料金は医療機関で設定された金額が違いますので、安いところでは1,000円程度、高いところだと10,000円ほど発生する場合もあります。

ポイント
  • 受診状況等証明書という初診でかかった医療機関で書いてもらう書類がある。
  • カルテが残っている期間は5年間。電話で作成可能か確認しよう。
  • 料金は医療機関によって様々(1,000円~10,000円など)。

病歴・就労状況等申立書

次に自分で作成するA3サイズの両面の書類。こちらにも初診日を記載する項目があります。

また、初診でかかるまでの状態や、初診日以降の病歴や就労状況、日常生活の困り感などを記載していくので、初診日が結構重要になってきます。

この書類の書き方については、詳しくはこちらをご覧ください。例文も作成していますので、参考になると思います。書き方の難しい、発達障害についても少しふれています。

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まとめ

結構重要な『初診日』。まさか将来的に障害年金を申請するとは思わなかったという人がほとんどなので、「初診どこだっけ」「仕事ちょうど辞めた時期だった」などいろんな声が上がって来ます。

いつどこで何が起こるか分かりませんので、当時の書類や記録など、何か参考になるものを残しておくといいかもしれませんね。

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