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病歴・就労状況等申立書や診断書の整合性とポイント ~障害年金~

過去記事で申立書の書き方についての例文などを載せた記事を書かせて頂きましたが、今回は申立書を作成するにあたって大切な、主治医の診断書との整合性また、主治医とのコミュニケーションについて詳しく書かせて頂きましたので、ぜひ参考にしてみてください。

申立書と診断書の整合性!

そう、これが大事。申立書は、自分で病歴を書いていくものですが、あったことをなかったことにしたり、なかったことをさもあるように好き勝手書いてしまうとちょっとまずいです。書き方については『病歴・就労状況等申立書の分かりやすい書き方と記入例』を参考にしてみてください。

というのも診察のときに主治医に話している内容を元に、主治医は診断書を作成するので、『先生にはA病院に通院してるって言ったけど、ここの先生好きじゃなかったし、1週間しか通ってないから書かなくていいや』と自己判断で申立書を書くと、「診断書と合っていませんけど」と窓口で言われてしまう可能性があります。

もし申立書も診断書も全部書いてしまった後にこれを言われてしまうと、せっかく書いたのにどちらか書き直しになってしまいかねません。要注意。

そうならないように、申立書と診断書の整合性はちゃんと合わせておく必要があります。ではどこを合わせていけばいいんでしょうか。それは下記を見てみてください。

  • 病名
  • 通院歴
  • 就労状況

特に主治医との打ち合わせが必要なのはこの3つです。

病名

病名は主治医と相談して、診断書と同じ病名を書くようにしましょう。

できれば申請の前段階で、主治医に「何の病名で診断書を書いてくれるか」の確認が取れれば一番スムーズだと思います。

というのも申請する病名が精神疾患なのか、発達障害なのかで道が大きく分かれるからです。後で詳しく書いていきますね。

通院歴

これは申立書でも病歴を書いていくと思うのですが、診断書にも通院歴を記載する箇所があります。これが大きく違ってしまうと、年金窓口の人にツッコまれてしまいます。

一番主治医に親切なのは、申立書のコピーを渡すか、通院歴をメモにまとめて渡してあげるといいと思います。主治医はあなたにとってはひとりの先生ですが、現実は何百という患者さんの診断書をかかえているので正直大変そうです。

そこで診断書がスムーズに書けるように、より正確な診断書になるように、こちらから情報を渡してあげることが実は重要だったりするかもしれません。

就労状況

診断書の裏面に、診断書を記載する日の就労状況を書く欄があります。最近の仕事の様子を書くにしても、過去の仕事について書くにしろ、カルテでは探しきれない情報を診断書には書くんですね。

  • 一般雇用/障害者雇用/作業所
  • 雇用形態
  • 勤続年数
  • 給与
  • 仕事内容
  • 配慮事項

この辺の情報っていちいち主治医に言わない人も多いですよね。申立書でも給与のことまで書かないんですけど、その仕事をしていたかしていなかったか、についてもすり合わせが必要になります。

スムーズに診断書を書いてもらおう!

上記で述べたように、診断書を書いてもらう主治医との打ち合わせがとても重要になります。せっかく時間をかけてたくさん書いても、ここで引っかかってしまうと元も子もありません。

もし可能であれば、当時や最近の状況をメモにまとめて持って行くのが一番いいです。まとめる内容は下記を参考にしてください。

  • 通院歴
  • 就労状況(上記を参考にしてください)
  • 日常生活で困っていたことや大変だったこと

通院歴

これは上記でも述べたように大事です。まとめ方としては、

1.〇年〇月~〇年〇月 〇〇病院 通院 うつ病(診断名が分かれば)

2.〇年〇日~〇年〇月 〇〇病院 入院 躁うつ病

の様に時系列で書いておけばOKです。

就労状況

上記に参考で書きましたので省きますね。

日常生活で困っていたことや大変だったこと

これは申立書でも書きますが、診断書でも書く箇所があります。診断書では各項目を、当時の自立度や困り感、大変さなどを考慮して主治医の判断で4段階評価され作成します。

その各項目というのが、下記の項目です。

  • 食生活について
  • 生活リズムや家事、衛生面について
  • 金銭管理と買い物について
  • 通院と服薬について
  • 対人関係とコミュニケーションについて
  • 危機管理能力について
  • 社会性と公共交通機関などの利用について

はっきり言ってしまうと、この評価が障害年金の等級が決まる大きな要因と言っても過言ではありません。とっても重要な部分になります。

上記の項目で困っていること、家族や支援者にサポートしてもらっていることなどを簡単でいいのでまとめて持って行くだけで、主治医により正確に評価してもらうことができます。

まとめ

申立書だけでもとても大変な作業なので、余裕のない方はせめて申立書のコピーを持って行き、診断書作成の参考にしてもらいましょう。

もし時間にも心にも余裕にある方は、上の3つだけでもまとめて主治医に渡せると一番ベストです。これをやるだけでもかなり整合性がとれます。

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