上司からの誘いを断られない、友達からの頼まれごとを「NO」と言えない。
結果自分の首をしめることになり、自分がしんどくなってしまう。
そんなつらさを抱えている人はいませんか?
今回はそんな皆様に「断る勇気」についてお話ししていこうと思います。
「NO」と言えるだけで、人生かなりラクになれる。そんな勇気を身につけるお話。
どうして人は断れないのか
人が「NO」と言えない理由の根底にあるものはたいたい共通しています。
- 「嫌われたらどうしよう」
- 「『なんだこいつムカつくなぁ』と思われたらどうしよう」
- 「次から誘われなくなったらどうしよう」
というネガティブな感情です。
ではどうしてそんなネガティブな感情が出てしまうのでしょうか。
それは過去に何かしらの形で学習したから。それまでの人生で「NO」という言葉が言えなくなってしまう何かがあったということです。
例えばいじめ。人はいじめを経験すると『次はいじめられないようにしなくちゃ』と気を張ります。人が嫌がると思うことを極力避けようとします。その中のひとつが「NO」と言えない自分を作り出してしまうということなんですね。
また断ったことによってとても辛い経験をしてしまった場合。例えば『断ってしまったことにより、ひとりで買い物に行った妹が誘拐された』などの事件が発生してしまったケースなどです。
このように過去の出来事やトラウマが脳裏にこびりついてしまい『断ったらこういうことになる』ことを知ってしまったが故に断れない自分が出来上がってしまったのですね。
断っても嫌われることはない
「断ると周りから嫌われてしまうんじゃないか」
これは過去の様々な原因などにより、断れない人の認知が歪んでしまったためこんなことを思うようになってしまいます。
自分に置き換えて考えてみてください。あなたが友達をご飯に誘ったけど、友達が「ごめん、その日は予定があるんだよね」といった場合、あなたはどう思いますか?
『なんだよムカつくなぁ』とは思いませんよね。ほとんどの方が『仕方ない。また今度誘おう』となるわけです。
他の人でも同じです。『仕方ない、また今度誘おう』と思ってくれています。誰も断っただけで嫌いになる人なんていません。
いるとしたら、そっちの方が問題かもしれませんね。あなたが悪いわけではないので安心してください。
あなたは無理をして誘いに乗らなくても大丈夫なんです。
用事があるときは正直に言えばいいし、行きたくないなぁと思えば2回に1度は断る感覚でまったく問題ないのです。
あなたの体はひとつしかないわけですし、限界もあります。自分の気持ちに正直に、断る勇気を少しずつ出していきましょう。
できることから少しずつ
とはいえ、これまで断らない生活が当たり前だった人が突然「NO」と言えるわけがありませんね。
これまでやってこなかったわけですから、それは当然のことです。できることから少しずつやっていきましょう。
「無理」という言い方ではなくても、断るための言葉はたくさんあります。また余計なことを言いすぎて逆に相手がポカーンとしちゃうこともあります。
「ごめんね、また今度行こう」という言い方で十分です。シンプルで一番分かりやすい。
急にバンバン断り始めたら周りもびっくりしちゃいますのでほどほどに。
少し肩の力を抜いて、人生楽しみましょう。