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仕事・職場

確認不足の「思い込み」や「固定観念」で行動してしまう人に向けた原因や対策

「思い込み」や「固定観念」という言葉をきいたことはありますでしょうか。

思い込みとは「要は深く信じ込むこと」、固定観念とは「社会の常識に対する固着した考え方(鳥は飛ぶものだetc)」という意味です。

他にもいろんな言い回しがあります。例えば『色眼鏡』『先入観』『偏見』などです。

仕事中どうですか? 思い込みで行動してしまうことはありませんか?

思い込みで行動してしまい、失敗してしまった経験はありませんか?

今回はそんな思い込みに関するお話。仕事をうまくこなしていくため、周りから信頼されるために、思い込みで行動して失敗しないように心掛けていくことが大切です。

ちなみに思い込みでの失敗を防ぐためには、確認することが必須ですよ。それではさっそくはじめましょう。

思い込みで失敗することの具体例

従業員のAさんが勤務中に、お客さんとお友達のようにおしゃべりをしています。本当の友達ではなく、スタッフとお客さんという関係です。

その関係であるにも関わらずタメ口で、しかもお互い非常に大きな声で会話しています。ワイワイガヤガヤと楽しそうですが、あまり状況的には良くありません。

他のお客さんの目もありますし、スタッフが注意しましたが、近くにいた別のお客さんからついにクレームが入ってしまいました。

後日Aさんを呼び出して上司たちが指導を入れますが、Aさんから「だってあの人、耳が悪いんですよね?」と一言。

そんな話は聞いたこともないので、上司がいろいろと調べたところ、そのお客さんは耳が悪いなどの事実はなく、本人の「耳が悪いから、大きな声で喋る人」だという思い込みだったそうです。

というひとつめの具体例です。いかがでしたか?

要はAさんの中で「この人は耳が悪いから大きな声でお喋りしていた」という思い込みをしたため、『自分も大きな声で喋った』というのです。

「大きな声で喋っている」人を『耳が悪い』と自分のフィルターを通して思い込んでしまい、周りに注意されてしまったケースです。

まぁそれも大変なことですが、お客さんとスタッフという関係で友達のようにキャーキャー喋ることも問題です。

 

他の具体例もみてみましょうか。

ある日の予約で10時にBさん、11時にCさんの予約が入っていました。

10時になり「予約していた者ですが…」とお客さんが来店。その人を対応したスタッフが担当者に「10時予約のBさんが来られました」と報告。担当者は「Bさん初めまして。今日担当させていただく〇〇です」といつものように挨拶をしたところ、「私はBではなく、Cなんですけど!」と激怒。

実はその人は、予定よりも早く到着をした11時から予約のCさんだったのです。

これはまた違うパターンの具体例です。

10時に来店したからきっとBさん」と思い込んで、対応したスタッフは確認を怠っています。

『きっとこう』は非常に危険。来店した時にちゃんとお名前を確認しておけば、こういう事態にはならなかったでしょうね。

どうしてそう思い込んでしまうのか

これはズバリ、自分の考えに自信があるからです。

「本当に大丈夫かな」「一応誰かに聞いてみた方がいいかな」などの感情が乏しく、「間違いない、絶対にそうだ」と根拠のない自信がついてしまっています。

なので『確認する』ことを怠ってしまうんですね。

どういうタイプの方に多いのかというと、プライドの高い方や負けず嫌いの方、または自己愛の強い方などによく見られます。

「相談すると知識のないやつだと思われる」「確認すると仕事のできないやつだと思われる」と思ってしまう人が多いようです。

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思い込みで失敗しないための対策

これは冒頭にも書きましたが『確認する』ことが一番です。

『確認する』という習慣を身に付けましょう。思い込みで失敗する方は、周りに相談したり確認することが苦手な人たちが多いので、始めるとしたらまずはそこからです。

まずどこから始めればいいのか具体的にお話をしていくと、「よし間違いない、きっとコレだ」と思うことがあったとします。例えば『書類の締め切りについて』にしましょう。

この書類の締め切りを、あなたは明日だと思っています。『よし、この書類の締め切りは明日だ』と心の中で思いますよね。

そしたら次にすることは『行動』ではなく『考えるです。

つまり『明日締め切りだし明日やろうっと』ではなく『ちょっと待て、本当に明日だったよね?』と一度立ち止まってみてください。

どんなに自分の考えが間違っていないと分かっていて自信があっても、次にすることは『行動』ではなく『考える』。

そして考えたことを誰かにそのまま伝えてみてください。例えば「この書類の締め切り明日だったよね?」など。

すると「え、今日だよ」なんていう答えが返ってくるかもしれません。「ほら、ここに書いているよ」と書類の端っこに小さく書かれている文字を教えてくれるかもしれませんよね。

こんな感じで、実践として繰り返し繰り返し行いましょう。そして確認することを習慣化させていきます。

習慣化が出来れば、意識しなくても自然と確認することができて、思い込みによるミスも大幅に減ります。

思い込みは危険

『思い込み』というのは、自分の視野を狭めてしまうんです。さきほどの書類の例でいうと、本当は書かれていたことを見逃してしまうなどですね。

せっかく元々力を持っている方でも、そういう思い込みのミスがあるだけで周りの信頼度はどんどんなくなってしまいます。これって本当にもったいないことです。

本来であればちゃんと仕事が出来るほどの能力があっても、誰からも仕事を依頼されなくなってしまいます。

つまり『確認する』ことは、周りとの信頼関係を構築していくことでもあるんですね。

それはこちらの記事にも詳しく書かせていただきました。ここを訪れている方は『報連相』が苦手な方が多いと思いますので、合わせて読んでみてください。

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まずは習慣化を目指す!

重複しますが、まずは『確認する』ことを実践してみてください。

確認することは、決して悪いことではありません。むしろ確認してくれた方が、一緒に仕事をする仲間として非常に安心します。

次の仕事をお願いしやすくなりますし、何かミスがあっても周りがフォローしてくれやすくなります。

いきなりは難しいと思いますので、ゆっくり出来る範囲からやっていきましょうね。

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